盗
とう
名詞
標準
文例 · 用例
留守の間に何人かが――おそらくは窃盗の目的で――一度この部屋をうかがい、窓の一部を開けたのである。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
ヘルンが学校に行ってる間、夫人は暇を盗んで熱心に読書をし、手の及ぶ限り、日本の古い伝説や怪談の本を漁りよんだ。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
同志社講演の暇を盗んで、一昨日から私は鳥羽離宮の遺趾なる京都城南の北向不動堂の方丈の一室を借りて、「或女」の残りを書き上げました。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
女、ヂツと横から盗む様にみてゐる。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
今日は稲扱きの小閑を盗んで村民運動会である。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
「フン、棍棒強盗としてあるな。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
が、彼は盗棒に忍び込まれた娘のように、本能的に息を殺しただけであった。
— 葉山嘉樹 『死屍を食う男』 青空文庫
それなら……盗癖でもあるのだろうか?
— 葉山嘉樹 『死屍を食う男』 青空文庫