穴子
あなご異読 アナゴ
名詞頻度ランク #41367 · 青空 14 例
標準
conger eel (esp. the common Japanese conger, Conger myriaster)
文例 · 用例
…… 信濃國蒲原郡産の床屋職人で、氣取つたのが、鮨は屋臺に限る、と穴子をつまんで、「む、この鰌はうめえや。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
下屋の水窓へ、折から横づけの船から、穴子、ぎんばうの畚、鰈、あいなめの鮹盤臺を、掬ふ、上げる、それ抱き込む、大鯛の溌剌たるが、(大盤臺)から飛び上つた。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
たとへばキスにしても、スズキにしても、鮎や鯛にしても、美しい魚はいくらもあり、又オコゼ、ゴンズイ、鷺穴子、ハモ、ガラ、メバル、ゴリのやうな醜いものもあるが、私達にまで感情や感覚から触れてくるところは、その法悦境の味いかんの好みにある。
— 佐藤惣之助 『魚美人』 青空文庫
その他、本場ものの穴子の煮方が旨いとか、赤貝なら検見川の中形赤貝を使うとかで、よしあしはわけもなくわかるが、とにかくまず材料がよくなくては上等寿司には仕上がらない。
— 北大路魯山人 『握り寿司の名人』 青空文庫
穴子 あなごもいろいろ種類があって、羽田、大森に産する本場ものでなくては美味くない。
— 北大路魯山人 『鱧・穴子・鰻の茶漬け』 青空文庫
さらに、世界地図ほどある大きな大きな青磁のお皿が五つ、マグロの赤や小肌の藍や玉子の黄色や穴子の茶や海苔の黒や、その時分のことにして正しく五円くらいのお鮨が二〇三高地もかくやとばかり、色とりどりにギッチリ盛り上げられているやつを運んできた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
キチッと穴子だか鱧だかを小さく切って押して四角に御飯の上へ載せているやつを見ると、鰻よりも美味しいトロッとした江戸前の穴子の握りの色を目に浮かべてつくづく恋しがらないわけにはゆかなかった。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
昔、東京へ行って、握りの鮨を食べに入ったとき、酒を一本注文すると、鮨の上にのっかっている鮪や穴子を上剥ぎして酒の肴の代わりにした。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日穴子について考えている。
穴子という言葉は日本語で重要だ。
彼は穴子の意味を理解している。
この文には穴子が含まれている。