見覚えのない
みおぼえのない
表現形容詞
標準
unfamiliar
文例 · 用例
近づくと帽子を脱いで、その黒い鼻のヴェールを取りはずしはしたが、いっこう見覚えのない顔である。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
その時に待合所の女中か何かが見覚えのない小さな鞄を持って来たのを、「おれのじゃない」 と押し問答したあげく、やっと昨夜鶴原家を出がけに兄が自動車の中に入れてくれたものであることを思い出して受け取った。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
勿論こっちで見覚えのない男であるが、或いは向うではこっちの顔を見知っていて、なにか話し掛けようとしながらも、つい気怯れがしてそのままに云いそびれてしまったのではあるまいか。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
が、他の一人は主人よりずっと小柄の男で、も一人の証人が申される通り水色の服をきていた様で御座居ますが、これが一向に見覚えのない、と申しますより遠距離で容貌その他の細かな点が少しもハッキリ見えないので御座居ます。
— 大阪圭吉 『花束の虫』 青空文庫
漁師仲間の何人かが話しに来たろうと思って庭を見ると、色の白い小柄な男が来て立っていたが勘作には見覚えのない顔であった。
— 田中貢太郎 『ある神主の話』 青空文庫
丘の此方側の百姓なら、大抵知らぬものはないのであるが、全く見覚えのないのを見ると、向う側のTの集落から働きにやつて来て働いてゐるものであるらしい。
— 田山録弥 『あさぢ沼』 青空文庫
「何うしたんだらう、こんな見覚えのない手帳が僕の外套に入つてる。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
まるで見覚えのない始めての世界へ連れ出された様な気持で、何か変の有った時にはまだ年の若い腕力の弱い姉一人を保護者として置いては不安だと云う様な事をぼんやりとながら思って居たものと見えてしきりに、「悪戯っ子が居ないで好い。
— 宮本百合子 『小さい子供』 青空文庫
作例 · 標準
添付ファイルを開いたら、見覚えのない差出人からのメールで少し不安になった。
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宅配便が届いたが、注文した覚えがないので、見覚えのない荷物だった。
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「え?この請求書、何かの間違いじゃない?見覚えのない金額だけど。」
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