旋
旋
名詞
標準
文例 · 用例
かつその語法句法の工夫は一段の巧を加え文字の斡旋はよくいいがたき新意匠を最も容易に言い得るに至れり。
— 伊藤左千夫 『竹乃里人』 青空文庫
格子縞に曲線が螺旋状に絡み付けられた場合、格子縞は「いき」の多くを失ってしまう。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「すべての温かいもの、すべての愛は円か楕円かの形をもち、螺旋状その他の曲線を描いてゆく。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
まず田辺尚雄氏の論文「日本音楽の理論附粋の研究{4}」によれば、音楽上の「いき」は旋律とリズムの二方面に表われている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
旋律の規範としての音階は、わが国には都節音階と田舎節音階との二種あるが、前者は技巧的音楽のほとんど全部を支配する律旋法として主要のものである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
たとえば、上行して盤渉より壱越を経て平調に至る旋律にあって、実際上の壱越は理論上の高さよりもやや低いのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
また平調より神仙を経て盤渉に至る旋律の下行運動にあっても、神仙の位置に同様の関係が見られる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
以上は田辺氏の説であるが、要するに旋律上の「いき」は、音階の理想体の一元的|平衡を打破して、変位の形で二元性を措定することに存する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫