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食台

しょくだい
名詞
1
標準
文例 · 用例
ホテルから早速案内した銀座の日本料理屋では、畳に切り込んであるオトシに西洋人夫妻と逸作は足を突込み、かの女一人だけ足を後へ曲げて坐って、オトシの上の食台に向っていた。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
冷たい籐の畳の上へ細長い板を桝形に敷渡し、これが食台になっている。
岡本かの子 家霊 青空文庫
客は上へあがって坐ったり、土間の椅子に腰かけたりしたまま、食台で酒食している。
岡本かの子 家霊 青空文庫
それにこの節は御倹約ということに決定たのですから」「何の御倹約だろう」「炭です」「炭はなるほど高価なったに違ないが宅で急にそれを節約するほどのことはなかろう」 真蔵は衣食台所元のことなど一切関係しないから何も知らないのである。
国木田独歩 竹の木戸 青空文庫
夕飯の時が来て細君も弘も円い大きな食台のまわりに一緒に成った。
島崎藤村 桜の実の熟する時 青空文庫
その淡黄色な、がっしりとした食台の側で、捨吉は玉木さんという人にも紹介された。
島崎藤村 桜の実の熟する時 青空文庫
お婆さんは台所の方へ立って行ったり、また食台の側へ来たりして、独りでまめに身体を動かしながら、「玉木さんは、捨さんのお父さんに御逢いに成ったことが有りますか」「いえ、一度も――岸本さんという御名前は聞いてはおりましたが」と玉木さんが答えた。
島崎藤村 桜の実の熟する時 青空文庫
玉木さんは食客らしく遠慮勝ちに膝をすすめて、夫婦して並んで食台の周囲に坐った。
島崎藤村 桜の実の熟する時 青空文庫