縦十
たてじゅう
名詞
標準
文例 · 用例
コルン式に優る点は電送に要する時間が短い事で、例えばコルン式では縦十八センチメートル、横十三センチメートルの写真を送るに十二分を要するが、この式では縦十八センチメートル、横九センチメートルのを送るに八十秒で足るということである。
— 寺田寅彦 『写真電送の新法』 青空文庫
カンテラの灯に照らされた地下室は、横十七呎、縦十六呎の石室のような陰気な物置で、上のほうに三日月形の小さな窓がひとつあり、壁にはアレクサンドラ皇后とラスプーチンが交媾している戯画を大きく落書してあった。
— 久生十蘭 『淪落の皇女の覚書』 青空文庫
只この土地に住み付いた人文の歴史は浅からず近からざる、その意味で徒らに狐狸の住家ではなかつたといふわけの(家康入国の当時は、縦十二町、横三、四町の市街があつたといふ)、わびしいことは、わびしい土地柄だつた。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
バーゲルス街角の時計店ナアゲルで、伯爵夫人イェルヴァが、自分で身分柄にも似ず、縦十|吋幅八|吋くらいの真鍮の安物の|歌い時計を買った。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
名づけて日本丸とよぶそれは、胴の間七間|縦十数間という熊野船だった。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫