存意
ぞんい
名詞
標準
thought
文例 · 用例
人間は自然の一部として地球の上に棲息しているのではあるが、その生存意欲によって、人間の生活の進歩と豊富化のためには、山を河に変え、水を火に換えている。
— 宮本百合子 『自然描写における社会性について』 青空文庫
一昨年頃に(も今年)今日有事ハ相分り申候故ニ、存意書を認候て家兄ニも出し、親類共ニも相談致しくれ候。
— 文久三年八月十九日 川原塚茂太郎あて 『手紙』 青空文庫
一、人身ヲ売買シ終身又ハ年期ヲ限リ其主人ノ存意ニ任セ虐使致シ候ハ人倫ニ背キ有マシキ事ニ付古来制禁ノ処従来年期奉公等種々ノ名目ヲ以テ奉公住為致其実売買同様ノ所業ニ至リ以ノ外ノ事ニ付自今|可為厳禁事。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
……勿体なくも我らご先達は、主上の御皇子にましませば、仔細あるべき筈なけれど、しかし一応存意を尋ねんと……」 ここまで八郎は云って来た。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
ついては誉れある浪人組のその一人に加えたくこの甚五衛門は思いおれど一同の存意もいかがかとここに評定を開いた次第。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
水戸齊昭も「――ぶらかし候儀、しかと御見留有之、出來候儀に候はば其儀存意無之、異船來れば大騷ぎ致し、歸り候へば御備向忘れ候事無之候はば、ぶらかすも時にとりての御計策――無已候」と云つてゐるが、齊昭とても、「ぶらかし」に充分の信用をおいてはゐないのがわかる。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
それをさっき泰軒に、やれ左ききであろうの、数人に相違ないのと言ったのは、泰軒といえども自分以外の者である以上、あくまでも探査の機密を尊んでおいて、ただそれとなくその存意をたぐり出すために過ぎなかったのだが――。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
ありようは、みすみす十、二十と命をおとす有用な方々の、せめて弾丸よけにでもなりたいというだけで、ほかに存意のあることじゃございません。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
彼の存意を測りかねて、どう返答すべきか迷った。
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この計画は私の存意とは少し異なる。
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皆の存意をまとめるのは難しい作業だ。
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