蟻浴
ぎよく
名詞
標準
anting (bird activity)
文例 · 用例
文盲不才、いさぎよく罪に服さうと存じます。
— 太宰治 『文盲自嘲』 青空文庫
そのたびに手術室に逃げこんでいさぎよく離婚してしまった。
— 吉行エイスケ 『飛行機から墜ちるまで』 青空文庫
僕は今も壯者に伍していさぎよく戰ふ關根名人の磊落性を寧ろ愛敬し、一方自|負しつつ出でざる坂田三吉八|段に或る憐憫さへ感じてゐる者だが、將棋だけは若い者には勝てないものらしい。
— ―將棋いろいろ― 『下手の横好き』 青空文庫
何しろ山霊感応あったか、蛇は見えなくなり暑さも凌ぎよくなったので、気も勇み足も捗取ったが、ほどなく急に風が冷たくなった理由を会得することが出来た。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
何しろ体が凌ぎよくなったために足の弱も忘れたので、道も大きに捗取って、まずこれで七分は森の中を越したろうと思う処で五六尺|天窓の上らしかった樹の枝から、ぼたりと笠の上へ落ち留まったものがある。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
いさぎよく御高覧に供する次第だ。
— 太宰治 『小さいアルバム』 青空文庫
僕はもう今すぐでもお雷さんにつぶされて、または噴火を足もとから引っぱり出して、またはいさぎよく風に倒されて、またはノアの洪水をひっかぶって、死んでしまおうと言うんですよ。
— 宮沢賢治 『シグナルとシグナレス』 青空文庫
ほらあの通り、ぎょうぎよく、花のあいだにじっとこしをおろしている。
— SKYGGEN 『影』 青空文庫