狂念
きょうねん
名詞
標準
文例 · 用例
四十年十二月 悪の窓 断篇七種 一 狂念あはれ、あはれ、青白き日の光西よりのぼり、薄暮の灯のにほひ昼もまた点りかなしむ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
狂念のめくらむ野辺ゆ挑み搏つ硫黄の炎、また苦き檻のおびえにくれなゐの破滅をさそふ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
それが狂念となって潜んでいるが、時としては表面にあらわれてかれを脅した。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
狂念をいだいていたところもルソオと相通ずる。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
そういう狂念の発作があのような間違いを起したといって好い。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
狂念慾火を煽りて霊台に及ぼさば悔ゆともまた効なかるべし、伝へ云ふ古の狂王が一炬に聖殿を燼きて、冥界のなやみとこしへなるに似たらば、そは悲しき極みなり。
— 蒲原有明 『抒情詩に就て』 青空文庫