梅雨時
つゆどき
名詞
標準
wet season
文例 · 用例
これは非常に憂鬱で陰惨な、何か梅雨時のやうにジメジメした感じの唄である。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
若い妻の機嫌を取り、女房の尻に敷かれ、猥褻な性的遊戯をして日を暮す以外に、人生に向つて意欲する何の理想もなく野心もなく、無為劣等な動物的人生をすごすことが、現代大衆やサラリイマンの理想とすれば、これほど陰鬱な梅雨時の社会はない。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
日本の夏に特有な、梅雨時の暗い天気と、畳の上にカビが生えるような、じめじめした湿気と、そうした季節に、そうした薄暗い家の中で、陰影深く生活している人間の心境とが、句の表象する言葉の外周に書きこまれている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
梅雨時分になりますと、切花は駄目でございますわね……」と、武井さんは答へながら花立に※さつてゐた古い花を窓外に投げ捨てた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
――私たちは、蝙蝠傘を、階段に預けて、――如何に梅雨時とはいへ……本來は小舟でぬれても、雨のなゝめな繪に成るべき土地柄に對して、かう番ごと、繻子張を持出したのでは、をかしく蜴蟷傘の術でも使ひさうで眞に氣になる、以下この小道具を節略する。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
5 開期三ヶ月の博覧会も終りに近づくと、季節はだんだん梅雨時へかかって来た。
— 渡辺温 『風船美人』 青空文庫
植木を植えかえる季節は梅雨時に限るとか、蟻を退治するのには、こうすればよいとか、なかなか博識である。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
梅雨時分になりますと、よく人魂が谷々を渡りまして、お寺の方へ参りますそうで……ヘエ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
作例 · 標準
梅雨時は外出の計画を立てるのが難しい。
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梅雨時はカビが生えやすいので、湿気対策が重要だ。
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この梅雨時、体調を崩さないように気をつけよう。
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