艫舳
ともへ
名詞
標準
stern and bow
文例 · 用例
見苦しき者どもをば皆海へ入れて、船の掃除召され候へ』とて、掃いたり、拭うたり、塵拾ひ、艫舳に走り廻つて手づから掃除し給ひけり。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
海凪ぎぬ、朝ぼらけ潮もかなひぬ、艫舳接ぎ、大御船、御船出今ぞ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
齊明天皇の御世に、百濟援助の目的で戰艦を造つたが、折角出來上ると間もなく「艫舳相|反」といふ有樣で、實用に適せなかつたといふ(『日本書紀』卷廿六)。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
艫舳、廻旋することを得ず。
— 芥川龍之介 『金将軍』 青空文庫
山賀兵藤次秀遠は、九州一の強弓といわれる勇士だったが、先陣を承まわると、五百余人の精鋭をつのり、舟の艫舳に立たせて、五百の矢を一度に源氏に向って射かけさせた。
— 第十一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
二人の士官が、ともへ帰ると、ボースンとナンバンとが呼ばれた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
しばらくして私達は再び私の腰かけていた漁船のともへ返りました。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
」「ちっともへんじゃない。
— 太宰治 『雌に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
激しい波に洗われ、船は艫舳を大きく揺らしながら進んでいる。
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艫舳を飾る美しい装飾が、この船の歴史を物語っている。
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漁師たちは手際よく、艫舳にかかった網を引き上げた。
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