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満地

まんち
名詞
1
標準
covering the whole ground
文例 · 用例
雨降れる行春の夜、誰やら黒髪長き人と蛇の目傘さして公園を通り、満地泥ににじめる落花を踏むを心惜しと思ひし事もありしが、その時の雨の匂ひなど猶残りてあらば、世にも床しき想出の種なりかし。
石川啄木 閑天地 青空文庫
月光と満地の霜とで片岡の斜面は水に濡れたように見えた。
中島敦 李陵 青空文庫
恨むと見ゆる死顔の月は、肉の片の棄てられたるやうに朱く敷ける満地の瓦を照して、目に入るものは皆伏し、四望の空く寥々たるに、黒く点せる人の影を、彼は自ら物凄く顧らるるなりき。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
虫の声、それを村園や郊外の庭に聴く時、たしかに幽寂の感をひくが、それが一つならず、二つならず、無数の秋虫一度にみだれ咽んで、いわゆる「虫声満地」とか「虫声如雨」とかいう境に至ると、身にしみるような涼しさは掻き消されてしまう憾みがある。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
満天満地、※として脈搏つ程の響もない。
石川啄木 葬列 青空文庫
菜園満地の露のひそめき乎?
石川啄木 葬列 青空文庫
花草の満地に白と紫の陣立てゝこし秋の風かな 前の白百合の白き畑の場合と同じく色彩の音楽で、前のは初夏、之は仲秋の高原の心持であらう。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
又 黄の萱の満地に伏して雪飛びき奥足柄にありし古事 といふ歌もこの時作られてゐるが之は昔私も御一しよに蘆の湖へ行く途上に出会つた雪しぐれの一情景を囘顧したものである。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
作例 · 標準
その公園は、春になると一面の花で満地となった。
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事故現場は、破損した部品で満地となっていた。
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落ち葉が積もり、庭は秋色に満地されていた。
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