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額際

ひたいぎわ
名詞
1
標準
the hairline
文例 · 用例
旦那さまだとて金滿家の息子株が藝人たちに煽動られて、無我夢中に浮かれ立つとは事が違ふて心底おもしろく遊んだのではありますまい、いはゞ疳癪抑へ、憂さ晴らしといふやうな譯で、御酒をめし上つたからとて快くお醉ひになるのではなく、いつも蒼ざめた顏を遊ばして、何時も額際に青い筋が顯はれて居りました。
樋口一葉 この子 青空文庫
兄は額際の汗を不愉快さうに拭つて、せはしく扇をつかつた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
前後の脚三|本でのそりと留まつて、筑波の山を朝霞に、むつくりと構へながら、一|本の前脚で、あの額際から鼻の先をちよい/\と、其の毎に口を箕のやうに開けて、ニタ/\笑ひで、下の流を向いて、恁う、顏を洗ふ、と云ふ所作で居た。
泉鏡太郎 二た面 青空文庫
そこへ塩気がつく、腥気がつく、魚肉が迸裂て飛んで額際にへばり着いているという始末、いやはや眼も当てられない可厭な窘めようで、叔母のする事はまるで狂気だ。
幸田露伴 雁坂越 青空文庫
化粧鏡を取り出した女は、やがて幽かに脂の浮いた小鼻の脇や額際を、人眼もよそに白粉紙で拭ひ始めた。
南部修太郎 女盗 青空文庫
」と少し顔を退けながら、せいせい云う……道を急いだ呼吸づかい、提灯の灯の額際が、汗ばむばかり、てらてらとして赤い。
泉鏡花 第二菎蒻本 青空文庫
物もいわないで、あの女が前髪のこわれた額際まで、天鵞絨の襟を引かぶったきり、ふるえて泣いてるのでございましょう。
泉鏡花 政談十二社 青空文庫
形好くつやゝかなる額際より、平に後ざまに櫛けづりたる黒髮は、ゆたかなる波打ちて背後に垂れたり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
作例 · 標準
彼の額際からは、少しだけ白髪が覗いていた。
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額際まで伸びた前髪が、彼女の顔の印象を変えた。
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汗が額際を伝い、目に入りそうになった。
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