御朱印船
ごしゅいんせん
名詞
標準
shogun-authorized trading vessel (authorised)
文例 · 用例
去る程に此寺の住持なりし彼の和尚は、もと高野山より出でたる真言の祈祷師にて御朱印船に乗りて呂宋に渡り、彼地にて切支丹の秘法を学び、日本に帰りて此の廃寺を起し、自ら住持となりし万豪|阿闍梨と申す者に侍り。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
当時の御朱印船に乗り、ひんぱんに往来して、日本に、紫檀や、黒檀や、伽羅、肉桂なぞを送つてゐたものだが、その後、日本の鎖国の為に、帰国出来なくなつた日本人が、此の地に同化した様子で、墓碑の表なぞに、太郎兵衛田中之墓などと刻んであるのがあつた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
即ち博多の大富豪島井宗室の大参謀となり、朝鮮、呂宋、暹羅、安南に、御朱印船の長として、貿易事業を進めたのである。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門』 青空文庫
しかし御朱印船宗室丸は、コマ皇子の駒太郎や、頭領赤格子九郎右衛門や、五十余名の水夫を載せて、船脚軽く堂々と柬埔寨国へ進んだのであった。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門』 青空文庫
武蔵の国の住人が長崎の町人になつて御朱印船を乗り廻したり、台湾であばれたり、あれだけすばらしい働きをしてもう一度うまれ故郷(?
— 片山廣子 『浜田山の話』 青空文庫
この時において御朱印船なる貿易特許を得たるもの、西南洋に輻輳するのみならず、到る所日本の植民なきはあらざりしは、今日においても、なお髣髴として、歴史の上に痕跡を存するものなくんばあらず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
船の大きさも乗組の数も御朱印船の三分の一にも及ばない。
— 久生十蘭 『呂宋の壺』 青空文庫
銀六十匁一両換えとして、千貫といえば一万七千両……三百九十人乗りの御朱印船を新造しても、十五貫とはかからない。
— 久生十蘭 『呂宋の壺』 青空文庫
作例 · 標準
昔、御朱印船は東南アジアの諸国を巡り、活発な交易を行っていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
教科書で見た御朱印船の模型は、当時の造船技術の高さを示している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
荒波を越えて進む御朱印船には、一攫千金を夢見る商人たちが乗り込んでいた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview