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焼き上げ

やきあげ
名詞
1
標準
文例 · 用例
いったん取り込まれた情報は書き直しや修正ができないという点では、これまでのメディアは焼き上げられて床の間に飾られた置物のような静的な存在だった。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
差出された茶碗を見ると、これも光悦うつし、いや、うつしではない、光悦そのものの肉身の手にかけて焼き上げたもの――むやみに、うつしうつしと口癖になってしまってはお里が知れる。
山科の巻 大菩薩峠 青空文庫
四 人により、鮎の高い香気と清涼な風趣を絶賛し、一方には山女魚の濃脂と、焼き上げた肉の軽泊とに心酔している人があるが、それは人々の好みによることであるから、いずれの味品がよいか俄に断じきれない。
佐藤垢石 雪代山女魚 青空文庫
見るからに美味そうに、しかも、艶やかに、鮎の姿体を完全に焼き上げることは、鮎を味わおうとする者が、見た目で感激し、美味さのほどを想像する第一印象の楽しみであるから、かなり重要な仕事と考えねばならぬ。
北大路魯山人 鮎の食い方 青空文庫
まず表になる方を比較的ゆっくり丁寧に焼き、裏は些か強く焼き上げる。
北大路魯山人 若鮎の塩焼き 青空文庫
手際ひとつで、一円ののりを三円の値打ちに上げることも、いや、いくらでも支払うよと、人がよろこぶまでに焼き上げることもできる。
北大路魯山人 海苔の茶漬け 青空文庫
ここの本業窯といわれるものは、大した大きさで、中に何万個という品物を積み上げ、これを焼き上げるには一週間も松薪を燃やし続け、半月以上も冷めるのを待たねばなりません。
柳宗悦 手仕事の日本 青空文庫
しかし轆轤を巧みに廻す人も絵を描く腕のある人も、またこれをよく焼き上げる人も、また窯も松薪も皆揃っているのであります。
柳宗悦 手仕事の日本 青空文庫