台中
たいちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
(野中)(舞台中央まで来て、疲れ果てたる者の如く、かたわらの漁師に倒れるように寄りかかり)ああ、頭が痛い。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
僕、――舞台中毒かも知れない。
— 太宰治 『秋風記』 青空文庫
」「化けた……何だか知らない、荒磯の小屋に小父さんが一人居て、――(目こそ闇けれど)……どうとかして――(寄する波も聞ゆるは)……と言うと、舞台中ざあと音がしてね、庵へ波がしらが立つのが見えた……魔法を使ったようだよ。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
スポットライトを浴びて舞台中央に進み出た浜田をはさみ、渡辺と後藤たちとは上手と下手に切り離された。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
山室は茶山集の詩に、「病中七夕山室子彦、河村士郁来」の七律があつて、其第四に「偶有台中二妙尋」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
枳園は紀州藩の医官竹田某の蔵する所の宋板外台中屠蘇の方を載する一|頁を影刻したのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これより先き寛永十三年には、同じ香木の本末を分けて珍重なされ候仙台中納言殿さえ、少林城において御薨去なされ候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
ついで正保二年松向寺殿も御逝去遊ばされ、これより先き寛永十三年には、同じ香木の本末を分けて珍重なされ候仙台中納言殿さえ、少林城において御逝去なされ候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』 青空文庫