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熱火

ねつか
名詞
1
標準
文例 · 用例
かくの如き悲痛を経過して、魂は熱火に鍛われて、次第に神とその真理とに近づくのである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
この大希望を以て熱火の如く彼の心は燃えた。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
洞中の秘密造船所の中では、海底戰鬪艇の方でも、私の方でも、鎔鐵爐、冶金爐等から※々と吹き出す熱火の光は魔神の紅舌のごとく、互に打おろす大鐵槌の響は、寂寞たる洞窟を鳴動して、朝日島の海の神樣も、定めて膽を潰した事であらう。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
他の村落の人々が聞き傳へて田圃や林を越えて、其の間に各自の體力を消耗しつゝ驅けつけるまでには大きな棟は熱火を四|方に煽つて落ちた。
長塚節 青空文庫
茶碗や皿や凡ての陶磁器は熱火に割ねて畢つて一つでも役に立つものはなかつた。
長塚節 青空文庫
彼の熱火に燒かれて獨で冷めた鉈も鎌も凡ての刄物はもう役には立たなかつた。
長塚節 青空文庫
鉄の如き人生の苦痛と、熱火の如き革命の思想とを育て上げた、荒涼とも壮大とも云ひ様なき北欧の大自然は、幻の如く自分の目に浮んだ。
小樽より釧路まで 雪中行 青空文庫
四間に五間の教場は宛然熱火の洪水だ。
石川啄木 雲は天才である 青空文庫