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病夫

びょうふ
名詞
1
標準
文例 · 用例
これまで物怪のために一時的な仮死状態になったこともたびたびあったのを思って、死者として枕を直すこともなく、二、三日はなお病夫人として寝させて、蘇生を待っていたが、時間はすでに亡骸であることを証明するばかりであった。
源氏物語 青空文庫
六条院が病夫人と二条の院へお移りになっていて、ひまであろうことを思って小侍従を衛門督は自邸へ迎えて、熱心に話すのはまたそのことについてであった。
若菜(下) 源氏物語 青空文庫
院はまれにお訪ねになった宮の所からすぐに帰ることを気の毒にお思いになり、泊まっておいでになったが、病夫人を気づかわしくばかり思っておいでになる所へ使いが来て、急に息が絶えたと知らせた。
若菜(下) 源氏物語 青空文庫
五月などはまして気候が悪くて病夫人の容体がさわやいでいくとも見えなかったが、以前よりは少しいいようであった。
若菜(下) 源氏物語 青空文庫
暑い夏の日になっていよいよ病夫人の衰弱ははげしくなるばかりであるのを院は歎き続けておいでになった。
若菜(下) 源氏物語 青空文庫
病夫は二時間おきぐらゐに何千倍かの昇汞水とおもはれる生温かい液體で目のなかを洗つてくれた。
島木健作 盲目 青空文庫
」と訊いたとき、看病夫が、「俺たちにやわからねえよ」といつた。
島木健作 盲目 青空文庫
夕方かへりしなに、醫者は看病夫をよんで何かひそひそと話し合つてゐる樣子であつた。
島木健作 盲目 青空文庫