所立
しょりつ
名詞
標準
文例 · 用例
分子といひ原子といひ、電子といひ、ラヂウムといひ、ウラニウムといひ、ヘリウムといふも、またたゞ「の『想の所立の平面』の存在を成就して而して後に成るの計較に過ぎずや如何に。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
宇宙はの想の所立の學術内に籠罩され終つて居るものでは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
それから思うと内の文三なんざア盆暗の意久地なしだッちゃアない、二十三にも成ッて親を養すどこか自分の居所立所にさえ迷惑てるんだ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
居所立所に迷惑くようじゃア、些とばかし書物が読めたッてねっから難有味がない」「それは不運だから仕様がないワ」 トいう娘の顔をお政は熟々目守めて、「お勢、真個にお前は文三と何にも約束した覚えはないかえ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
又謂魂気血之精耳、故議思死魂散滅、是人間理量非神仙知、罔鎮坐、則三輪五瀬不知所立、魂散滅則菟狭芳野云何立。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
一つは夕立晴れたる夏の午後と覚しく、辻番所立てる坂の上より下町の人家と芝浦の帆影までを見晴す大空には忽然大きなる虹|斜に勇ましく現はれ出たる処なり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
当時東京市中の私窩子を訪ね歩むに、本所立川の入口|相生町の埋立地に二階建の家五、六軒ありて夜は公然と御神燈をかかげてチヨイトチヨイトと客を呼びゐたり。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
一 陣所立ち退く前に、諸所の篝火は殊更つよく焚き捨てよ。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫