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きぬた
名詞頻度ランク #43658 · 青空 388
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文例 · 用例
かなとこは鉄にて、其形鉄にも似たればなるべし。
幸田露伴 雲のいろ/\ 青空文庫
縁側に木綿車とが置いて在る。
夢野久作 お茶の湯満腹談 青空文庫
鉄蹄の真赤になったのが鉄の上に置かれ、火花が夕闇を破って往来の中ほどまで飛んだ。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
散る、風なくして散る其もみぢ葉の影の消ゆるのは、棚田、山田、小田の彼方此方、の布のなごりを惜んでふ状に、疊まれもせず、靡きも果てないで、力なげに、すら/\と末廣がりに細く彳む夕の煙の中である。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
野人に蟷螂あり、斧を上げて茄子の堅きを打つ、響は里のにこそ。
泉鏡太郎 五月より 青空文庫
――通称はツリガネニンジンであるが、色も同じ桔梗を薄く絞つて、俯向けにつら/\と連り咲く紫の風鈴草、或は曙の釣鐘草と呼びたいやうな草の花など――皆、玉川の白露を鏤めたのを、――其のの里に実家のある、――町内の私のすぐ近所の白井氏に、殆ど毎年のやうに、土産にして頂戴する。
泉鏡花 玉川の草 青空文庫
玉のを、打つや、うつつに、天人も聞けかしとて、雲井、と銘ある秘蔵の塗胴。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
二人連       十 午後、宮ヶ崎町の方から、ツンツンとあちこちの二階で綿を打つ音を、時ならぬの合方にして、浅間の社の南口、裏門にかかった、島山夫人、早瀬の二人は、花道へ出たようである。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
作例 · 標準
「トントン、トントン……。お婆ちゃん、あの音なに?」庭先の石を叩くの音に、子供が興味津々で駆け寄る。
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博物館の片隅に、かつて布の艶出しに使われていたという、重厚な石のが展示されている。
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秋の夜長、遠くから風に乗って聞こえてくるの音は、どこか異国の詩情を感じさせた。
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砧(きぬた)は、洗濯した布を生乾きの状態で台にのせ、棒や槌でたたいて柔らかくしたり、皺をのばすための道具。また、この道具を用いた布打ちの作業を指す。古代から伝承された民具であり、古くは夜になるとあちこちの家で砧の音がした。その印象的な音は多くの和歌にも詠まれまた数多くの浮世絵の題材とされてきた。日本の家庭では、炭を使うアイロンが普及した明治時代には廃れたが、朝鮮では1970年代まで使われていた。現在では完全に廃れている。

出典: — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0