苅薦
苅薦
名詞
標準
文例 · 用例
」と何の事やら、わけのわからんやうな事を悟り澄ましたみたいな口調で言ひ、両腕をうしろに組み、ひとり家を出て、あちらこちら海岸を逍遥し、苅薦の乱れ出づ見ゆ海人の釣船 などと、れいの風流めいた詩句の断片を口ずさみ、「人は、なぜお互ひ批評し合はなければ、生きて行けないのだらう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」と何の事やら、わけのわからんやうな事を悟り澄ましたみたいな口調で言ひ、兩腕をうしろに組み、ひとり家を出て、あちらこちら海岸を逍遙し、苅薦の亂れ出づ見ゆ海人の釣船 などと、れいの風流めいた詩句の斷片を口ずさみ、「人は、なぜお互ひ批評し合はなければ、生きて行けないのだらう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
○苅薦の一重を敷きてさ寐れども君とし寝れば寒けくもなし 〔巻十一・二五二〇〕 作者不詳 作者不明。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
古事記に、「うるはしとさ寝しさ寝てば苅薦の乱れば乱れさ寝しさ寝てば」という歌謡があり、この巻にも、「河上の根白高萱あやにあやにさ寝さ寝てこそ言に出にしか」(三四九七)というのがあって参考になる。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫