疾っくに
とっくに
副詞頻度ランク #10909 · 青空 0 例
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long ago
文例 · 用例
お玉はだいぶ久しく布団の中で、近頃覚えた不精をしていて、梅が疾っくに雨戸を繰り開けた表の窓から、朝日のさし入るのを見て、やっと起きた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
私の脳髄から蒸発してしまった過去の記憶は、モウ疾っくにシリウス星座あたりへ逃げ去っていたのでしょう。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
すると又、生憎なことに、ズット以前から、私のそうした素振りを不審に思って、気を付けていた者が、家の中に居りましたので、難なく途中で押えられて、小樽へ引戻されてしまったものですが……しかし先生はモウ疾っくに、私のそうした気持を察しておいでになるでしょう。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
法律の自由意志と云うものの存在しないのも、疾っくに分かっている。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
そんな葛藤なら、僕はもう疾っくに解決してしまっている。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
「俺の画は死ねば値が出る」と傲語した椿岳は苔下に会心の微笑を湛えつつ、「そウら見さっしゃい、印象派の表現派のとゴテ付いてるが、ゴークやセザンヌは疾っくに俺がやってる哩」とでも脂下ってるだろう。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
ところが刺身は綺麗に退治てしまってあったので、女中が疾っくに醤油も一しょに下げてしまった。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
しかし意識の閾の下では、それはもう疾っくに解決が附いている。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫