投げ込む
なげこむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to throw into
文例 · 用例
兄が湯から上つて来ると、耕二がボールをグラムに投げ込んではまたボールを手に取つて投げ込む――それを殆んど無意識に繰り返してゐるらしい音が、三畳の間でしてゐた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
五つ六つ拾うごとに、息をはずませて余のそばへ飛んで来て、余の帽子の中へひろげたハンケチへ投げ込む。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
この雀や紅葉の中へなら何時でも私の「私」を投げ込む事が出来る。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
十幾年前にフィンランドの都ヘルジングフォルスへ遊びに行った時に私を案内して歩いたあちらの人が、財布から白銅貨のような形をした切符を出して、車掌というものの居ない車掌台の箱に投げ込むのを見た。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
と自分は答えたが、まだ余っている餌を、いつもなら土に和えて投げ込むのだけれど、今日はこの児に遺そうかと思って、 餌が余っているが、あげようか。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
将来においても、このへんの彼の所説の中のある物が、前衛に立って戦う天体物理学者のある行き詰まった考えの中に、なんらかの暗示の閃光を投げ込むこともありうるであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
「密書を投げ込む為かね」「まあ、そうだろう。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
老婆は髪を振り乱しその大釜の周囲を何やら呪文をとなえながら駈けめぐり駈けめぐり、駈けめぐりながら、数々の薬草、あるいは世にめずらしい品々をその大釜の熱湯の中に投げ込むのでした。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
作例 · 標準
彼は使わないものを次々とゴミ箱に投げ込んだ。
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子供は小石を川に投げ込んで、水しぶきを上げた。
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古い手紙を暖炉に投げ込み、燃えるのをじっと見つめた。
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