抱き留める
だきとめる
動詞
標準
文例 · 用例
お母様」 と叫びましたが、お母様の方を紅木大臣が抱き留める……濃紅姫の方は三匹の白馬に引かれて見る見るうちに遠く遠く小さくなって、間もなく馬車のあとから湧き上る砂煙のために隠されてしまいました。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
幸いに後ろに船頭があって、もうちょっとというところで、米友を抱き留めることができました。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そして、肩越しにいきなり私を抱き止めると生温かな吐息を頬に吐きかけながら引き戻さうとした。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
廊下には丸髷に結った年増の女が立っていて讓を抱き止めるようにした。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
「抱き止める拍子に転んでしまつたら、どうだらう。
— 牧野信一 『明るく・暗く』 青空文庫
廊下には丸髷に結つた年増の女が立つてゐて譲を抱き止めるやうにした。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
そして、逃げようとして、膝がしらの力が失われて、よろよろと、その場に跪いてしまいそうになったとき、血刀を、提げたままの五助が、駈け寄って、左手で、抱き止めるようにした。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「お浦殿オーッ」と頼母は、地に落ちて来たお浦を宙で抱き止めると、ベタリと坐り、お浦の体を膝へ掻き上げた。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫