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十年一日

じゅうねんいちじつ異読 じゅうねんいちにち
名詞
1
標準
without intermission for ten (long) years
文例 · 用例
製作の経験も何もない野次馬たちが、どうもあの作家には飛躍が無い、十年一日の如しだね、なんて生意気な事を言っていますが、その十年一日が、どれだけの修業に依って持ち堪えられているものかまるでご存じがないのです。
太宰治 炎天汗談 青空文庫
現代の人間が四十歳くらいで得た人生観や信条をどこまでも十年一日のごとく固守して安心しているのが宜いか悪いか、それとも死ぬまでも惑い悶えて衰頽した躯を荒野に曝すのが偉大であるか愚であるか、それは別問題として、私は「四十にして不惑」という言葉の裏に四十は惑い易い年齢であるという隠れた意味を認めたい。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
彼等は永久に犀星をして庭や風流を語る所の、十年一日の如き作家であらせたいのだ。
萩原朔太郎 室生犀星君の飛躍 青空文庫
今の此のむずかしい世の中に、何一つ積極的なお手伝いも出来ず、文名さえも一向に挙らず、十年一日の如く、ちびた下駄をはいて、阿佐ヶ谷を徘徊している。
太宰治 服装に就いて 青空文庫
十年一日のごとき講義をするといってよく教師を非難する人が往々ある。
寺田寅彦 蓄音機 青空文庫
少年の私を楽ませてくれた駒ヶ池の夜店や榎の夜店なども、たまに帰省した高校生の眼には、もはや十年一日の古障子の如きけちな風景でしかなかつた。
織田作之助 木の都 青空文庫
古本を売る時の私は、その鼻の大きさが随分気になつたものだと想ひ出しながら、今は「矢野名曲堂」といふ看板の掛つてゐるかつての善書堂の軒先に佇んでゐると、隣の標札屋の老人が、三十年一日の如く標札を書いてゐた手をやめて、じろりとこちらを見た。
織田作之助 木の都 青空文庫
性慾に就いての、あのどぎまぎした、いやらしくめんどうな、思いやりだか自惚れだか、気を引いてみるとか、ひとり角力とか、何が何やら十年一日どころか千年一日の如き陳腐な男女闘争をせずともよかった。
太宰治 メリイクリスマス 青空文庫
作例 · 標準
彼は毎日同じことの繰り返しで、まるで十年一日を生きているようだ。
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