御供え
おそなえ
名詞頻度ランク #28667 · 青空 3 例
標準
offering
文例 · 用例
その前には、御仏飯や果物それに菓子の小さな盛りが並べて御供えしてある――この老人の心ばかりの御供え物である。
— A WISH FULFILLED 『男子の本懐』 青空文庫
のみならず餅は中世以前でもやはり定った形があり、且つ個人の所属の明らかな御供えであって、この点が飯や汁の共有状態にあるものから一歩出ている。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
「南無阿保原の地蔵尊、口中一切の病を除かせたまえ」と言って、その煙草を御供え申したのだそうである。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
ただしそういう中でも正月の酒、神々に御供え申しまたは年頭の賀客と汲みかわす酒だけは、その入用が前もって知れているのだから、或いは秋の収穫後の祭礼の酒を、別に一瓶だけ余分に造って、残して置いたかと思われて、暮の支度のいろいろとある中にも、正月酒を仕込んでいたらしい形跡は無い。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
「みなさん、私はいろいろな人から拝まれて、いろいろなおそなえものやお賽銭をたくさんいただきます。
— 夢野久作 『雪の塔』 青空文庫
目に堪えられぬ涙の熱さを知らぬ人は、神様が――私は神様のいらっしゃるのを思いませんですけれど、はてしない宇宙に満ちた偉きな力を神様と申さずにほかによい言葉がございますでしょうかしら――人の心をやわらげるためにおそなえなすった得がたい宝を見忘れた人でございますまいか。
— 宮本百合子 『たより』 青空文庫
姉と私とは毎日草花をとって来ては信の前へさし、バナナや、竜眼肉やスーヤー(果物)や、お菓子でも何でも皆信へおそなえした。
— 杉田久女 『梟啼く』 青空文庫
然し矢崎君の言いたいことも充分わかるような氣もするので、それではと、すゝめられるにまかせて、本來「繪畫に關するある對話」というほどのものを、あえて出すことになり、矢崎君の靈前におそなえすることになったのである。
— 中村研一 『「絵画の見かた」あとがき』 青空文庫
作例 · 標準
例句