然もなくば
さもなくば
接続詞
標準
otherwise
文例 · 用例
あらゆる證據から判ずるに加害者は屋敷の勝手口と番犬とを熟知する者で、若し然もなくばかの通路へ忍び込む迄に番犬に出會つて囓み裂かれてしまつたに相違ない。
— VIOLENT CREMATION 『無法な火葬』 青空文庫
斯の如き男にとつて、世間は荒いか、さもなくば衒学的に思はれたであらう。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
さもなくば、一個人の手記ではあらうとも、それ以外のものではない。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
これに反して、「いき」と見られた結振りは銀杏髷、楽屋結など略式の髪か、さもなくば島田でも潰し島田、投げ島田など正形の崩れたものであった。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
大抵神経過敏な緊張か、さもなくば過度の疲労から来る不感が人々の眼と眉の間や口の周囲に残忍に刻まれている。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
これを誤解すれば、物理学を神の掟のように思って妄信してしまうか、さもなくば反対に物理学の価値を見損なって軽侮してしまうかの二つに一つである。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
朝飯中は手紙を読むか、さもなくば大抵黙っていたが、子供等には冗談を云ったり一緒に騒いだりした。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
芸術の技巧に関する伝統が尊重された時代には、芸術の批評権といったようなものは主に芸術家自身か、さもなくば博学な美術考証家の手に保存されて、吾々素人は何か云いたくなる腹の虫を叱り付けていなければならなかった。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
作例 · 標準
家族は伝統的な午後の紅茶のために、輝くサモワールの周りに集まった。
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彼は、祖母がお客さんのために濃くて熱い紅茶を作るのにサモワールを使っていたのを思い出した。
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アンティークのサモワールの精巧なデザインは、まさに芸術作品だった。
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