点す
ともす
動詞
標準
文例 · 用例
一つは曲水の群青に桃の盃、絵雪洞、桃のような灯を点す。
— 泉鏡花 『雛がたり』 青空文庫
」 と婆さんは、老いたる客の真面目なのを気の毒らしく、半纏着の背中を立身で圧えて、「可い加減な、前例にも禁厭にも、烏瓜の提灯だなんぞと云って、狐が点すようじゃないかね。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
」「狐が点す……何。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
生れぬまえから、二人が結びつけられていて、何月何日、ここで逢う、とちゃんときまっていたのだと合点する。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
自分はこの流れの両側に散点する農家の者を幸福の人々と思った。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
何かを考えつくと勝坊に、T「直ぐ帰って来るから此辺でじッと待ってるんだよ」 勝坊合点する。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
昼間から暗いので灯を点す家もあった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
何点すってしまうか、あとのイーチャンで取り戻せるかどうか、もし負ければ、無一文の自分には賭金が払えないが、どうすればいいだろうか――など、そんなことは、念頭にはなかった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫