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花櫛

はなぐし
名詞
1
標準
文例 · 用例
お前さん、いま結立てと見える高島田の水の滴りそうなのに、対に照った鼈甲の花笄、花櫛――この拵じゃあ、白襟に相違ねえ。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
村の人は憐んでその死骸を収め、女の歯と頭髪にさしていた花櫛をその脇に埋めて神として祭った。
田中貢太郎 鮭の祟 青空文庫
それも、銀杏がえしに切をかけたり、花櫛がすきで、その姿で婦人記者だというのだから、訪問されてびっくりする。
長谷川時雨 遠藤(岩野)清子 青空文庫
」 唐人髷の、艶やかなのと、花櫛ばかりを見せているように、うつむいてばかりいる娘は、その時顔をあげて、正面に美妙斎と眼を合わせた。
長谷川時雨 田沢稲船 青空文庫
うつくしき君が御歌を画といはば、このみますなる御画題の、われのすがたは舞すがた、ふり袖きせて花櫛を添へたまふこそ今はをかしき。
與謝野晶子 晶子詩篇全集拾遺 青空文庫
舞子の頭に翳した櫛の名前が花櫛という事や畳の上を曳きずっている長い帯をだらりという事や、そういう名称なども舞子の片仮名交りの文字でその帳の上に書きとめさせていた。
高浜虚子 漱石氏と私 青空文庫
花櫛もいつものよりももっと大きく派手な櫛であった。
高浜虚子 漱石氏と私 青空文庫
かはいい小娘れんげさうあかい花櫛ちいらちら。
童謠集 歌時計 青空文庫