唐松
からまつ異読 らくようしょう・カラマツ
名詞多音語
標準
(Japanese) larch (Larix leptolepis, Larix kaempferi)
文例 · 用例
朝日を反映さする金茶色の唐松と、輝やく紅葉――そのくせ、もう枯れ枯れに萎び返って、葉の尖はインキを注したように、黒くなって、縮れている――で、夏ならば緑一色のちょんぼりした林が、今朝は二、三倍も広くなったような気がする。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
西風が強いかして、傾斜の土に疎ら生えしている、丈の短い唐松や、富士薊が、東に向いて俯向きに手を突いている。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
或時長頭丸即ち貞徳が公を訪うた時、公は閑栖の韵事であるが、和らかな日のさす庭に出て、唐松の実生を釣瓶に手ずから植えていた。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
その器その徳その才があるのでなければどうすることも出来ない乱世に生れ合せた人の、八十ごろの齢で唐松の実生を植えているところ、日のもとの歌には堕涙の音が聞える。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
それで海拔四千尺の地に、直下七十何間(七十五丈ともいふ、説はまち/\だ)の大瀑布に對し、白樺や山毛欅や唐松の梢吹く凉しい風に松蘿の搖ぐ下に立つことが出來るかと思ふと、昭和の御世が齎らしてゐる文明が今のわれ等を祝福してゐてくれると誰も感ぜずには居られまい。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
鋸山、唐松、鬼柳、音取、泥臼、狐岡、寄生木――山を登り降るにつけて、そんな滑稽とも怕ろしとも云ひ難い名前の村々を踏み越えて漸く怒山へ達するのだ。
— 牧野信一 『木枯の吹くころ』 青空文庫
すると第八は唐松村へ降る櫟林の方を指さして、「氷――氷をたのむ!
— 牧野信一 『木枯の吹くころ』 青空文庫
彼は 氷嚢を患部に結びつけるのであつたが、俺はその間に唐松へ走つて山駕籠を伴れて来ようとした。
— 牧野信一 『木枯の吹くころ』 青空文庫
作例 · 標準
秋になると、唐松の葉が黄金色に輝き、山々を美しく染める。
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子供の頃、祖父とよく唐松林に遊びに行った思い出がある。
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「見てごらん、あの唐松の針葉がキラキラしていて綺麗だよ。」
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