止むに止まれず
やむにやまれず
表現
標準
without being able to help oneself
文例 · 用例
止むに止まれず書いたものでさへあれば好いのだ。
— 田山録弥 『早春』 青空文庫
頑是ない子供が、夜が明ければ空腹を叫ぶので、止むに止まれず親戚へお縋りに行った。
— 佐藤垢石 『食べもの』 青空文庫
普通、陶器をやる人は瀬戸物家に生まれた人であるとか、工芸学校出身者などが主でありまして、色々と当世風なものを表現されておりますが、私は自分の食道楽が因をなし、止むに止まれず、作陶に手を出したという始末で、そのためか、今以て食器以外のものは殆ど作る気になりません。
— 北大路魯山人 『陶器鑑賞について』 青空文庫
かの鴎外にしても立派な口髭をはやして軍医総監という要職にありながら、やむにやまれず、不良の新聞記者と戦って共に縁先から落ちたのだ。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
今となっては、たとい二人の間を妨げるものがあるとしても、やむにやまれず押し切って後悔せぬ張力に変るかも知れぬものだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
のみならず、その妻と娘に現在の父、そうして夫である男を殺させるようにしたのには、徹頭徹尾、泰文のほうに非があるのであって、二人の女性は無理矢理おしつけられ、やむにやまれずそうした手段をとったものである。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
このごろ盗難が多いそうだが、これも物が乏しいから、やむにやまれず罪を犯すのだろう。
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
その濃霧の幕の中へ、三人、五人、八人、十二人――それに犬や橇の列が、神秘な、なにものかに憑かれたように、苦しみ、悶えながら、やむにやまれず突入して行く――そして、永久に誰もそこから帰って来ない…… 極地の探検がはじまって以来、この百五十年の間に、さまざまな悲劇があった。
— 久生十蘭 『南極記』 青空文庫
作例 · 標準
貧しい生活から抜け出したくて、やむに止まれず都会に出た。
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彼女は使命感に駆られ、やむに止まれず危険な任務に志願した。
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やむに止まれず、彼は上司に意見を述べた。
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