紫革
むらさきがわ
名詞
標準
文例 · 用例
金の入っている紫革の巾着と中条流の目録と、そして先刻の印籠と、こう三つの品は、去年の夏伏見城の工事場で、大勢のために虐殺された頤のない武者修行の死骸から抜き取って来たものだった。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
いつになったら元服するのか、もう二十三、四歳にもなろうというのに、相変らず前髪を捨てず、片肌ぬぐと、眼を奪うような桃山|刺繍の襦袢を着、掛け襷にも、紫革を用いて、「枇杷の木で打たれると、骨まで腐ると申すから、それを覚悟でかかって来い。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫