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改易

かいえき
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
loss of samurai status and confiscation of territory and property (Edo-period punishment)
文例 · 用例
事の原由を尋ぬるに、旗野の先住に、何某とかや謂ひし武士のありけるが、過まてることありて改易となり、邸を追はれて国境よりぞ放たれし。
泉鏡花 妖怪年代記 青空文庫
太郎左衛門は妖僧をとり逃がしたことなどが原因となって、次第に主人の前が不首尾になったので、その秋|生国の遠州浜松在に隠遁して、半士半農の生活を送ることとなったが、その翌年の正月になって主家は改易になってしまった。
田中貢太郎 切支丹転び 青空文庫
この人は至って愚人だったよう『常山紀談』など普通書き立て居るが、随分理窟の立っていた人だったのは塩谷宕陰の『照代記』その改易の条を見ても判る、曰く〈ここにおいて忠広荘内に百石を給い(その子)光正を飛騨に幽しし以てこれを折る。
虎に関する史話と伝説民俗 十二支考 青空文庫
加藤家の事件は光正が父を讒誣したものとは知れたが、父忠廣には徳川家へ屆けずに生れた二歳の庶子某を領國へ連れて歸つた廉があるので、六月|朔日に改易を仰せ附けられて落著した。
森鴎外 栗山大膳 青空文庫
忠直卿は、母君との絶えて久しき対面を欣ばれたが、改易の沙汰を思いのほかにたやすく聞き入れられ、六十七万石の封城を、弊履のごとく捨てられ、配所たる豊後国府内に赴かれた。
菊池寛 忠直卿行状記 青空文庫
生々世々、国主大名などに再びとは生れまじきぞ、多勢の中に交じりながら、孤独地獄にも陥ちたらんが如く苦艱を受くること屡々なりなど仰せられ、御改易のことについては、些の御後悔だに見えさせられず候。
菊池寛 忠直卿行状記 青空文庫
これが普通だったら秩禄没収、御家は改易、その身は勿論切腹と思われたのに、竜造寺家末流という由緒から名跡と徳川家客分の待遇が物を言って、幸運にも長門守は罪一等を減ぜられた上、即日城代の御役は御免、二万石を八千石に減額、九十日間の謹慎という寛大すぎる寛大な裁断が下ったのでした。
江戸に帰った退屈男 旗本退屈男 第九話 青空文庫
ないと知って、とやかく弁明したら、弁明したことがなお御癇癖に障るは必定、障ったら切腹、改易、お手討ち、上意討ち、黒白正邪をつけないうちに、只お憎しみ一途の御諚が下るのは知れ切ったことでした。
千代田城へ乗り込んだ退屈男 旗本退屈男 第十一話 青空文庫