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くび
名詞
1
標準
文例 · 用例
水にぬれた紙のごとく、とんと手ごたえがなく、も手も腰にも足にも、いささかだも力というものはない。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
しなやかに光沢のある鬢の毛につつまれた耳たぼ、豊かな頬の白く鮮かな、顎のくくしめの愛らしさ、のあたり如何にも清げなる、藤色の半襟や花染の襷や、それらが悉く優美に眼にとまった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
「ほんとに民子さん、きょうというきょうは極楽の様な日ですねイ」 顔からから汗を拭いた跡のつやつやしさ、今更に民子の横顔を見た。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
火気の満たる室にてやいたからん、振あぐる鎚に手首や痛からん」 女は破れ窓の障子を開らきて外面を見わたせば、向ひの軒ばに月のぼりて、此処にさし入る影はいと白く、霜や添ひ来し身内もふるへて、寒気は肌に針さすやうなるを、しばし何事も打わすれたる如く眺め入て、ほと長くつく息、月かげに煙をゑがきぬ。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
喜田川守貞の『近世風俗志』に「首筋に白粉ぬること一本足と号つて、際立たす」といい、また特に遊女、町芸者の白粉について「は極て濃粧す」といっている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
以上、「いき」の身体的発表{3}を、特にその視覚的発表を、全身、顔面、頭部、、脛、足、手について考察した。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
躯幹、肩、、首、腕、手、指は心的表現の道具である」(Albert Maybon, 〔Le the'a^tre japonais〕, 1925, pp. 75-76)。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
お前のほつそりしたすぢお前のながくのばした髮の毛ねえ やさしい戀びとよ私のみじめな運命をさすつておくれ私はかなしむ私は眺めるそこに苦しげなるひとつの感情病みてひろがる風景の憂鬱をああ さめざめたる部屋の隅から つかれて床をさまよふ蠅の幽靈ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫