伝法肌
でんぼうはだ
名詞
標準
rough-and-tumble
文例 · 用例
チツポケな虚栄心を持つてるに過ぎない奴等が、いつかどのきほひ肌や、伝法肌のつもりになつて得々としてるのだ。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
彼女等はきほひ肌でも伝法肌でもない!
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
いわゆる伝法肌で気品のある役には不適当であるといわれたが、それでもあらゆる役々を引受けて、団菊左と同じ舞台に立っていた。
— 岡本綺堂 『源之助の一生』 青空文庫
オランダ人で伝法肌といったような男がシェンケから大きな釣り針を借りて来てこれに肉片をさし、親指ほどの麻繩のさきに結びつけ、浮標にはライフブイを縛りつけて舷側から投げ込んだ。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
そのたんびに、勝気で伝法肌な、緑屋のおかみは、表へ飛び出して、真上の山を見上げて、「馬鹿野郎!
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
眉山は遠くから瞻めてると女のように媚かしいただの色若衆であったが、会って見ると岩本院の稚児上りといいそうな江戸ッ子風の伝法肌であった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
中村家の隠居、――伝法肌の老人は、その庭に面した母屋の炬燵に、頭瘡を病んだ老妻と、碁を打つたり花合せをしたり、屈託のない日を暮してゐた。
— 芥川龍之介 『庭』 青空文庫
しかしそれは伝法肌の隠居が、何処かの花魁に習つたと云ふ、二三十年以前の流行唄だつた。
— 芥川龍之介 『庭』 青空文庫
作例 · 標準
彼は見た目は強面だが、実は伝法肌で情に厚い。
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伝法肌の職人気質で、自分の仕事には一切妥協しない。
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あの人は伝法肌で、裏表がないところが信頼できる。
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