雑深
ざつしん
名詞
標準
文例 · 用例
普通人のようにシッカリした足取りで、普通人以上に巧妙な智慧を使って、複雑深刻を極めた犯罪を遂行する事があると、記録にも残っているくらいですが正にその通りです。
— 夢野久作 『一足お先に』 青空文庫
この事件の真相がドンナに複雑深刻を極めたものであろうとも、その一切の秘密を解く鍵は、この砥石一つで沢山だ……という確信を得たように思った。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
なぜなら、その文章の中で他人のことを刺せば刺すほど、それはさらに複雑深刻な形で自分自身を刺してくるのです。
— 三好十郎 『恐怖の季節』 青空文庫
彼の性格の複雜深刻を一貫するシムプリシテイーの力を解する人ならば、必ず彼を幸福だといふことに同意するであらう。
— 片上伸 『ドストイェフスキーに就いて』 青空文庫