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抜き手

ぬきて異読 ぬきで
名詞
1
標準
overarm stroke (type of traditional Japanese swimming style)
文例 · 用例
「さあ、ここからみんな抜き手よ」 やがて一行は扇形に開く河口から漠々とした水と空間の中へ泳ぎ入った。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
薫は黙って抜き手を切るばかり、貝原は懸命な抜き手の間から怒鳴り立てた。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
灰色の恍惚からあふれ出る涙をぼろぼろこぼしながら、小初はどこまでもどこまでも白濁無限の波に向って抜き手を切って行くのであった。
岡本かの子 渾沌未分 青空文庫
青年は、砂の上に寝ころんで、はるかに、赤と青とのだんだら縞の水着を着た彼女のか細い腕が、抜き手を切って波と戯れているのを、不思議そうに見物していました。
渡辺温 青空文庫
うしろに右門がそれを手ぐすね引いて待っているとも知らず、おのおの腰帯一つになると、抜き手をきってつづきましたから、鋭く右門が杉弥に命じました。
村正騒動 右門捕物帖 青空文庫
相当目方があるべきはずなわきざしを鞘ぐるみしっかと口にくわえて、あざやかな抜き手をきりながら、ご府内名うての大隅田川を一気にこちらまで泳ぎ渡ってまいりましたので、息をころしながら待ちうけていると、だが、不思議です。
足のある幽霊 右門捕物帖 青空文庫
慶一はゆっくりと、平泳ぎで高志のほうに向かいかけたが、高志のほうは、軽く抜き手をきって、スタートラインにたどりつくと、水中でターンし、二コースのあたりを、なかば本気で泳ぎはじめた。
第2章 メリーゴーラウンド、1967年 45回転の夏 青空文庫
この海のない国は、温泉の中に機械製の波を起し、磯に打ち上げる波頭を想像しつつ抜き手を切って喜び勇んでいる。
横光利一 欧洲紀行 青空文庫
作例 · 標準
昔の泳ぎ方である抜き手は、現代の水泳とは異なる独特のフォームだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は古武術の一つとして、抜き手泳法を習得している。
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映画で武士が川を渡るシーンでは、抜き手で力強く泳ぐ姿が描かれていた。
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