木造家屋
もくぞうかおく
名詞
標準
wooden house
文例 · 用例
――病院の下の木造家屋の中から、休職大佐の娘の腕をとって、五体の大きいメリケン兵が、扉を押しのけて歩きだした。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
日向はわずかに低地を距てた、灰色の洋風の木造家屋に駐っていて、その時刻、それはなにか悲しげに、遠い地平へ落ちてゆく入日を眺めているかのように見えた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
向日性を持った、もやしのように蒼白い堯の触手は、不知不識その灰色した木造家屋の方へ伸びて行って、そこに滲み込んだ不思議な影の痕を撫でるのであった。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
彼の一日は低地を距てた灰色の洋風の木造家屋に、どの日もどの日も消えてゆく冬の日に、もう堪えきることができなくなった。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
西洋では今どきもう日本のような木造家屋集団の火災は容易に見られない。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
何よりも困難なことには、内地のような木造家屋は地震には比較的安全だが台湾ではすぐに名物の白蟻に食べられてしまうので、その心配がなくて、しかも熱風防御に最適でその上に金のかからぬといういわゆる土角造りが、生活程度のきわめて低い土民に重宝がられるのは自然の勢いである。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
ことに日本のような木造家屋の場合この定理は通用せぬ。
— ――私信―― 『一つの世界』 青空文庫
石造家屋の黄いろい塗料は眩しく眼を射、木造家屋の鼠いろの塗料はつつましやかに黝んで見えた。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
作例 · 標準
古い木造家屋は夏は涼しくて快適だが、冬の寒さはかなり厳しい。
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木造家屋の維持には、定期的なシロアリ対策と屋根の点検が欠かせない。
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路地裏に立ち並ぶ築数十年の木造家屋が、昭和の面影を色濃く残している。
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