逮
逮
名詞
標準
文例 · 用例
逮捕される一瞬前まで、僕はプロパガンダを怠る事が出来ない。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
杉浦透馬も、T大学の正門前で逮捕せられた。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
支那人のボーイは、主人の外国人の命令で、硬派の商品の運搬中に、逮捕せられ、水にぬらした皮の鞭の拷問や、でたらめな裁判で、死刑となることがどれだけあるか知れなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
刑法上の逮捕と同じような威嚇の方法で君を捕える。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
如何に貧窮なものも、誰一人としてこの逮捕から逃げることは出来ない。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
そのために、逮捕せられ、あらゆるひどい拷問に付せられたが、共犯者を白状しなかった。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
一九二七年の寒冷なビクトリア港の静かな波間にオランダの汽船が碇泊すると、南方政府の逮捕命令をうけて上海を逃れた陳独秀が船着場に衰えた姿をあらわした。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
後れたる人力車は次の建場にてまた一人を増して、後押しを加えたれども、なおいまだ逮ばざるより、車夫らはますます発憤して、悶ゆる折から松並み木の中ほどにて、前面より空車を挽き来たる二人の車夫に出会いぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫