玉藻
たまも
名詞
標準
seaweed
文例 · 用例
この殿にまうでて見れば、あなかしこ小松叢生ひ、辺にい寄る玉藻いろくづ、たまたまは棹さす小舟、海苔粗朶の間にかくろふ。
— 北原白秋 『海阪』 青空文庫
この殿にまうでて見れば、あなかしこ小松|叢生ひ、辺にい寄る玉藻いろくづ、たまたまは棹さす小舟、海苔粗朶の間にかくろふ。
— 北原白秋 『篁』 青空文庫
風に對する黒髮か流に靡く玉藻のそれ、手古奈は覺えず涙ぐんだ。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
眞間の江や先づ引く汐に背き得ず靡く玉藻はすべなし吾君いたづらに言うるはしみ何せんと君が思はむ思ひ若しも 手古奈は詞には判然と言うて居れど、何分顏には進まぬ色がある。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
『礼記(玉藻)』に「父の命じて呼ぶ、唯して諾せず」とあり、『礼記(曲礼)』に「必ず唯諾に気をつける」とあるのも、解説に「返事は、諾より唯は恭しい」とあるので明らかである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
寄る波の心も知らで和歌の浦に玉藻なびかんほどぞ浮きたる このことだけは御信用ができませんけれど」 物|馴れた少納言の応接のしように、源氏は何を言われても不快には思われなかった。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
この日本国でこの役目を仕負するものは、いにしえには玉藻の前、今の世にはお身のほかにないと、この片眼で確かに睨んだ。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
例えば殷の紂王、生蕃軍、玉藻前、○○侯等の暴虐の図、又は普通の美人や少年などに血をあしらった場面等の注文が次第に殖えて来た。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
作例 · 標準
海岸に打ち上げられた玉藻が、波打ち際で太陽の熱を浴びて乾いている。
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万葉集の歌人は、揺れる玉藻を恋人の髪に例えて情熱的な歌を詠んだ。
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潜水艦の窓から、深海でゆらゆらと揺らめく巨大な玉藻の森が見えた。
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