腰物
こしもの
名詞
標準
something worn on the hip (e.g. sword, pill box, money pouch)
文例 · 用例
渡辺金太夫は、感状の上に吉光の御腰物下され候事也」とある。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
金さへあげればいゝでせう、その言ひ方が癪だと云つて母親は凄い見幕で怒りだすが、さほど下卑た言ひ方ではないので、はすつ葉な物腰物の言ひ方にもまだどことなく娘らしさが残つてゐる。
— 坂口安吾 『母の上京』 青空文庫
その大名高家への連絡を取つたのは、根津の大町人、公儀御用達を勤むる石川良右衞門で、諸大名は言ふに及ばず、公儀御腰物方の御用までも取次ぎ、長い間共々に結構な利分を見て居たのでした。
— 買つた遺書 『錢形平次捕物控』 青空文庫
研屋五兵衞の遺書が表沙汰になると、御腰物方が三人、腹切り道具になるが――」 笹野新三郎が暗い顏をするのも無理のないことでした。
— 買つた遺書 『錢形平次捕物控』 青空文庫
笹野新三郎から町奉行に申入れ、町奉行から、御腰物方に傳へて、翌る日の午後にはもう、『拵へ不行屆』といふ名目で彦四郎貞宗を、もう一度、根津の御用達石川良右衞門の手に戻されたのです。
— 買つた遺書 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「――」「御腰物方から、貞宗はもう一度戻つた筈です。
— 買つた遺書 『錢形平次捕物控』 青空文庫
御腰物方から、東照宮傳來の佩刀を頼まれたのは去年の夏、五兵衞に拵へを直させて、石川良右衞門の家へ持つて來ると、或る夜泥棒が入つて、それを奪られてしまひました。
— 買つた遺書 『錢形平次捕物控』 青空文庫
早速五兵衞に相談すると、僞物を作つて兎も角も一時は凌ぎ、そのうちにゆる/\眞物の行方を搜し、金に飽かして買ひ戻すより外に途はあるまいと言ふことになり、五兵衞は早速僞物を拵へ上げ、鞘から鍔まで、寸分違はぬ物を持つて來て、石川良右衞門の手で、それを御腰物方に納めたのは去年の秋です。
— 買つた遺書 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
博物館のガラスケースには、当時の大名が愛用した豪華な意匠の腰物が並んでいた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
旅の途中で腰物を盗まれてしまい、彼は身を守る術を失って途方に暮れた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「お主、その腰物はかなりの業物とお見受けするが、名はなんと言う?」と問われた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview