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枕金

まくらきん
名詞
1
標準
文例 · 用例
お酌だけをすればいいときいて、木屋町のヤトナ倶楽部にはいったのだが、京都のヤトナは大阪のヤトナと違い、お酌だけでは済まない――ということが、「あかし花」とか「枕金」とかいう言葉を耳にするうちに千枝子にも漸く判って来ていたのだ。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
千円では食費や化粧代だけに消えてしまい、借金が減るどころか、衣裳もいつも同じものを着ているわけにはいかず、新調するとなれば、それが借金の中にはいってしまい、借金はふえる一方である、だから、客を取って余分に「あかし花」や「枕金」を稼がねば、いつまでたっても借金は抜けぬのだ。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
その頃芸者買の勘定どの位かと考ふるに、待合席料一円、芸者|祝儀枕金共二円、玉代一本二十五銭、女中祝儀三拾銭を以て最低とす。
永井荷風 桑中喜語 青空文庫
その代り山の手の芸者が売淫この時よりいよいよ公然黙許の形となり芸者連名帳にれいれいと枕金の高を書出す勢とはなりけり。
永井荷風 桑中喜語 青空文庫