部費
ぶひ
名詞
標準
club budget
文例 · 用例
五円を懐中して下駄を買いに出掛けても、下駄屋の前を徒らに右往左往して思いが千々に乱れ、ついに意を決して下駄屋の隣りのビヤホオルに飛び込み、五円を全部費消してしまうのである。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
もっとも、まだきちんと部費が出ないので、その棚に収まったのは、三人が銘々もちよったじぶんのコレクションだけで、慶一が期待したような「大豪遊」のチャンスは、まだおとずれていない。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
どういうことだよ」「今月から部費が出る。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
あまった今月分と前借りした部費で、ワラに買ってきてもらうレコードのリストを高志は見ている。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
) 僕もSも持っていた金はもう全部費いはたしていた。
— 大杉栄 『日本脱出記』 青空文庫
そして工業に使用されている貧民は、この救済をもって、彼らの儲ける労賃を全部費消してしまい、享楽出来る間は享楽してよいのだと考える理由としていることは、大きな工場が失敗すると直ちに多数の家族が教区に殺到することで、はっきりわかる。
— AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 『人口論』 青空文庫
「ついてないぜ」安雄はそう言いながら会計係の町子から部費の五千円札を受け取った。
— 太田健一 『脳細胞日記』 青空文庫
同君のポケットマネーなのか、競技部の部費というようなものがあったのか、そんなことさえ考えるひまはなく、ガツガツする思いで、割っては、すすった。
— 野村胡堂 『胡堂百話』 青空文庫