蚓
蚓
名詞
標準
文例 · 用例
有機體の生命本能によつて、衝動のままに行爲してゐる、細菌や蟲ケラ共の物理學的な生活と、我我人間共の理性的な生活とは、少し離れた距離から見れば、蚯蚓と脊椎動物との生態に於ける、僅かばかりの相違にすぎない。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
上から、私は蚯蚓を流して、一寸横の方を流してやった。
— 葉山嘉樹 『信濃の山女魚の魅力』 青空文庫
キジ蚯蚓が怖ろしいのか、除けてしまった。
— 葉山嘉樹 『信濃の山女魚の魅力』 青空文庫
奴の視野外から、自然な状態で、蚯蚓が流れて来て、だんだん奴の視野に入る。
— 葉山嘉樹 『信濃の山女魚の魅力』 青空文庫
「何だろう、ゴミ屑かな、木の枝かな」 と、奴が思っているうちに、段々流れて奴の正確な視野に入ると、そこには、奴の食慾を唆らずにはいない、キジ蚯蚓が、溌剌としてピリピリ尻尾を振っている。
— 葉山嘉樹 『信濃の山女魚の魅力』 青空文庫
と云う風に考えながら、餌を流すと、瞬間、私は山女魚の姿も、蚯蚓の姿も見失った。
— 葉山嘉樹 『信濃の山女魚の魅力』 青空文庫
「手応えなし」それでいて、ちゃんと蚯蚓は針の処だけを残して、食い去られているのである。
— 葉山嘉樹 『信濃の山女魚の魅力』 青空文庫
「キジ蚯蚓が水に流れて行く。
— 葉山嘉樹 『信濃の山女魚の魅力』 青空文庫