焼き付け
やきつけ
名詞
標準
文例 · 用例
たとえば熔融石英のフィルムの面に還元された銀を、そのまま石英に焼き付けてしまうような方法がありはしないかという気がする。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
まだ小さい時分に何かしら同じような音響のする場所でたびたびひどい目に遇った経験の記憶が、この動物の脳髄に焼き付けられたように印象されているのかもわからない。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
そうして、その後三十余年の間に時おり手に触れた文学書の、数だけはあるいは相当にあるかもしれないが、自分の頭に深い強い印象を焼き付けたものと言ってはきわめて少数であるように思われる。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
それで、使用されたフィルムの陰画の点検によって実際陽画に焼き付けられ映写さるべき部分を選び出すという大きな仕事がここから始まるのである。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
その日の事を特に強い印象として焼き付けるだけの「光線」があったであろう、その光線はとうの昔に消えて、一枚の印画だけが永久に残っているのである。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
激烈な苦痛がその苦痛とはなんの関係もない同時的印象を記憶の乾板に焼き付ける放射線のように作用する、という奇妙な現象の一例かもしれない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
確かに一個のLSIに押し込められたマイクロコンピューターは、原版にあたるマスクができればあとは写真を焼き付けるように一括して大量に作ることができる。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
だが、後藤の心に焼き付けられた印象は、いかにも強烈だった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
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出典: 焼き付け — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0