形勝
けいしょう
名詞
標準
文例 · 用例
飯を食ひながら女中の話を聞くと、先達つて何とかいふ博士が此の公園を見に來て、此れは大變にいゝ處だから此の形勝を保存しなければいけないといふ事になり、更に裏手の丘迄も公園の地域を擴張する事になつた。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
ならう事なら精神的の方面でも何處かの山や森に若干の形勝を保存して貰ひ度い。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
飯を食いながら女中の話を聞くと、せんだってなんとかいう博士がこの公園を見に来て、これはたいへんにいい所だからこの形勝を保存しなければいけないという事になり、さらに裏手の丘までも公園の地域を拡張する事になった。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
なろう事なら精神的の方面でもどこかの山や森に若干の形勝を保存してもらいたい。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
そこでまずかりに温泉なら温泉ときめて、温泉の部を少し詳しく見て行くと、各温泉の水質や効能、周囲の形勝名所旧跡などのだいたいがざっとわかる。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
復密奏して曰く、燕王は智慮人に過ぐ、而して其の拠る所の北平は、形勝の地にして、士馬精強に、金元の由って興るところなり、今|宜しく封を南昌に徒したもうべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
常に舟を形勝の地に置くことが出來る。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
木曾街道では鳥居峠の蓬餠、上松附近の飴の餠、木曾の中心にして天下の形勝なる寢覺へ出ると寢覺蕎麥、須原には種々の花を並べた花漬などがある。
— 長塚節 『旅行に就いて』 青空文庫