柳眉
りゅうび
名詞
標準
beautiful eyebrows
文例 · 用例
」柳眉を逆立て、星眼血走り、我と我手に喰附けば、右の無名指に二個嵌めたる宝石入の指環を噛みて、あっと口を蓋えるとたん、指より洩れて鮮血たらたら、舌を切りぬ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
一度其|赫灼たる霊光の人の胸中に宿るや嬋妍たる柳眉玉頬の佳人をして、猶|且つ這般天馬空を行くの壮事あらしむる也。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
花も見、月も見る癖に、活きた女を慰もうとする畜生等、目にものを見せてやろう、簪の先が尖ってるから、憎まれて怨まれて、殺されそうになったらば、対手の目球を突潰して、体だけ逃げれば可いと、柳眉星眼|火※の唇。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
」と柳眉逆立ち、心激して団扇に及ばず、袂の尖で、向うへ払ふと、怪しい虫の消えた後を、姉は袖口で噛んで拭いて遣りながら、同じ針箱の引出から、二つ折、笹色の紅の板。
— 泉鏡花 『蠅を憎む記』 青空文庫
菊路の美しい柳眉は知らぬまに逆立ちしました。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
しかも、両人ともに柳眉をさかだてんばかりにしながらかん高い声をあげると、異口同音にわめきたてました。
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
文三は恐ろしい顔色をしてお勢の柳眉を顰めた嬌面を疾視付けたが、恋は曲物、こう疾視付けた時でも尚お「美は美だ」と思わない訳にはいかなかッた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
ちょうど昔しの愚かな大名の美しい思いものが、柳眉を逆立て、わがままを言い募る時の険しい美しさで。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の愁いを帯びた柳眉は、見る者の心を惹きつけてやまない。
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美人画に描かれた女性は、柳の葉のように細くしなやかな柳眉をしていた。
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彼は恋人の美しい柳眉を、詩の中で何度も讃えている。
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