戯論
けろん
名詞
標準
文例 · 用例
真率であるべき人生の行為を、戯論で手遊にするというものです。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
友松円諦氏だったか(尤も独り彼に限らないが)、観念論か唯物論か、などという問題はただの閑つぶしの「戯論」に過ぎないと云って問題を回避しようとしているが、彼等の思想家としての無資格は、こういう点に最もよく現われている。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
遊戯論については多くの人々が関心をもっている。
— 中井正一 『スポーツの美的要素』 青空文庫
私は今スポーツの美的要素を分析するにあたって、これらの遊戯論の一々に深入りすることをむしろ避けよう。
— 中井正一 『スポーツの美的要素』 青空文庫
又称別禄、生美絹積船三艘送之処、仏師抃躍之余、戯論云、雖喜悦無極、猶練絹大切也云云。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
結局大乘佛教の宏大な異端、自在な戯論に到達するのである。
— 蒲原有明 『虚妄と眞實』 青空文庫
その関係を前後混同して彼此云ったところで、所詮戯論に終わるので、理窟は幾何精しいようでも、この歌から遊離した上の空の言辞ということになるのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
教は機に臨んでの戯論に過ぎぬ、その教以外に正伝した妙心こそ「理性の真実」であって三乗十二分教の所談と同日に論ずべきものでない、この一心が最高の真理であるゆえに直指人心見性成仏なのである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫