二方
ふたかた
名詞
標準
both people
文例 · 用例
家敷の二方に並ぶ病室からは、患者や附添人等の呑気な饒舌が、時には高く、その余はゴトゴトと聞えて来た。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
梅津玉枝の御二方は、西施の顰をみそかに開かせ給ひぬらん。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
各々が受持った五本又は七本の、導火線に点火し終ると、駈足で登山でもするように、二方の捲上の線路に添うて、駆け上った。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
以上は全身に関する「いき」であったが、なお顔面に関しても、基体としての顔面と、顔面の表情との二方面に「いき」が表現される。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
まず田辺尚雄氏の論文「日本音楽の理論附粋の研究{4}」によれば、音楽上の「いき」は旋律とリズムの二方面に表われている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
)(おじ様、今日はお前、珍しいお客がお二方ござんした、こういう時はあとからまた見えようも知れません、次郎さんばかりでは来た者が弱んなさろう、私が帰るまでそこに休んでいておくれでないか。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
これを試みに熱力学第二方則の最初の宣告と見るのも興味がありはしないか。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
この難儀の問題の黒幕の背後に控えているものは、われわれのこの自然に起こる自然現象を支配する未知の統計的自然方則であって、それは――もしはなはだしい空想を許さるるならば――熱力学第二方則の統計的解釈に比較さるべき種類のものではあり得ないか。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
標準
two directions