掘り割り
ほりわり
名詞
標準
文例 · 用例
そして、狸小路の賑やかな夜店をひやかしながら、掘り割り水道を東へ渡つた。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
掘り割り水道に添うて北に行き、北四條を西の方へ、今聽いた女の追ひ分節を繰り返しながら歸つて來ると、行く手のガスの中から一つ、カンテラの光が見える。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
二人の立っているところは、銀座裏の掘り割りのそばで、人通りはなかった。
— 海野十三 『火星兵団』 青空文庫
シュエスのカナールを掘り割りて。
— 三宅花圃 『藪の鶯』 青空文庫
今から二十年前までは、バスティーユの広場の南東のすみ、監獄の城砦の昔の濠に通ぜられた掘り割りにある停船場の近くに、一つの不思議な記念物が残っていた。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
棺車はバスティーユを過ぎ、掘り割りに沿い、小さな橋を渡り、オーステルリッツ橋の前の広場に達し、そこで止まった。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
いくつかの山を掘り割りて水を引き、三重四重に堀を取り廻らせり。
— 柳田国男 『遠野物語』 青空文庫
この無言の影二つは狸小路を掘り割水道に出て、それに添うて少し南へ行き、それを渡つてまた東へと歩いて行つた。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫